「【今作は、”オタール・イオセリアーニ監督、どうやって農村の人達の自然な演技を撮ったのだろう。”と思った素敵なる映像映画である。】」田園詩 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【今作は、”オタール・イオセリアーニ監督、どうやって農村の人達の自然な演技を撮ったのだろう。”と思った素敵なる映像映画である。】
□資料より
・イオセリアーニ監督が祖国・ジョージアの自然と人々の営みを描き、ベルリン国際映画祭で国際批評家連盟賞を受賞した作品。
・監督の娘、ナナ・イオセリアーニが純朴な村娘を演じている作品。
■ジョージアのある農村に、首都トビリシから弦楽奏団の若者たちが夏合宿にやってくる。彼らは練習をしながら、その合間に村人たちとゲームをしたりして交流していく。
一方、宿泊先で幼い弟や妹の面倒を見ながら、彼らの世話をする娘・エドゥキ(ナナ・イオセリアーニ)は自由で快活な都会的な音楽家たちに憧れる。
けれども、合宿はあっという間に終わり、バスで帰って行くのである。それを見送る村人たち。エドゥキは、少し寂しそうである。
◆感想
・物語構成は、とてもシンプルである。だが、何故にこの作品に引き込まれるのだろう。それは、村人たちが些細な事で喧嘩をする姿や、音楽家たちを含めたパーティで豚の丸焼きを作り楽しそうにしている姿だったり、突然の驟雨に慌てて洗濯物を取り込むおばさん達の姿だったり・・。
・オタール・イオセリアーニ監督はそういった村の人々の日常を、モノクロームで綺麗に取って行くのである。
村人たちがプロの俳優だったのかは、分からない。
けれども、エドゥキを演じてるナナ・イオセリアーニの姿は、純朴そのものなんだよなあ。今でいうメソッドを取り入れたのかな。違うと思うんだよね。
<今作は、”オタール・イオセリアーニ監督、どうやって農村の人達の自然な演技を撮ったのだろう”と思った素敵なる映像映画なのである。>
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