劇場公開日 2023年2月17日

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「【今作は、”オタール・イオセリアーニ監督、どうやって農村の人達の自然な演技を撮ったのだろう。”と思った素敵なる映像映画である。】」田園詩 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 【今作は、”オタール・イオセリアーニ監督、どうやって農村の人達の自然な演技を撮ったのだろう。”と思った素敵なる映像映画である。】

2025年11月7日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

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癒される

□資料より
 ・イオセリアーニ監督が祖国・ジョージアの自然と人々の営みを描き、ベルリン国際映画祭で国際批評家連盟賞を受賞した作品。
 ・監督の娘、ナナ・イオセリアーニが純朴な村娘を演じている作品。

■ジョージアのある農村に、首都トビリシから弦楽奏団の若者たちが夏合宿にやってくる。彼らは練習をしながら、その合間に村人たちとゲームをしたりして交流していく。
 一方、宿泊先で幼い弟や妹の面倒を見ながら、彼らの世話をする娘・エドゥキ(ナナ・イオセリアーニ)は自由で快活な都会的な音楽家たちに憧れる。
 けれども、合宿はあっという間に終わり、バスで帰って行くのである。それを見送る村人たち。エドゥキは、少し寂しそうである。

◆感想

・物語構成は、とてもシンプルである。だが、何故にこの作品に引き込まれるのだろう。それは、村人たちが些細な事で喧嘩をする姿や、音楽家たちを含めたパーティで豚の丸焼きを作り楽しそうにしている姿だったり、突然の驟雨に慌てて洗濯物を取り込むおばさん達の姿だったり・・。

・オタール・イオセリアーニ監督はそういった村の人々の日常を、モノクロームで綺麗に取って行くのである。
 村人たちがプロの俳優だったのかは、分からない。
 けれども、エドゥキを演じてるナナ・イオセリアーニの姿は、純朴そのものなんだよなあ。今でいうメソッドを取り入れたのかな。違うと思うんだよね。

<今作は、”オタール・イオセリアーニ監督、どうやって農村の人達の自然な演技を撮ったのだろう”と思った素敵なる映像映画なのである。>

NOBU
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