鉄格子の彼方のレビュー・感想・評価
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誰もが幸せを求める…
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ルネ・クレマン監督 1949/仏・伊
戦後間もないジェノバの街、愛らしい少女。エキゾチックな雰囲気が楽しい。
登場する美男美女。ふたりとも訳アリで一緒に幸せになるのは困難だった。それでも人間は、癒しや希望がある方を向こうとする。そういう特性があるし、権利もある。戸惑いつつも、束の間、幸せになることを試みる彼らの姿は美しい。
娘は母が思っていたより大人だった。「気をつけて、ピエール」のメッセージ。ピエールを受け入れる心の準備を整えた。
隣人やレストランの主、そして歯医者もそうだが、他人の幸せに心を配る温もりがイタリアらしくよい感じだった。
が、当のピエール…カッコよくセリフもキマっているのだが、優柔不断に思えるし、犯罪を犯した理由もいまひとつ。カッコよさとの釣り合いがとれていないようで、役としてストンとこない面が残念だった。
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