ディープエンド・オブ・オーシャンのレビュー・感想・評価
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シダーの香り。
最後のシーンが良かったなぁ。
ジワっとくるものがありましたね。
母親から弟の手を離さないで待っててね、と言われた7歳の兄。
けど、おそらく些細なことで鬱陶しがり追いやって3歳の弟の手を離してしまう。
その間に弟は行方不明になって。
責任を感じ、幼心に物凄く傷ついた事でしょう。
それをきっかけに母親もうつ病のようになり、家の仕事も手がつかなくなり、幼い妹の世話もする兄。まだ親に甘えたい年ごろに、ほったらかしにされ、心の傷は計り知れないものだったと思います。
9年後、年齢もありますが、親に対して素直な表現が出来なくなる様子が描かれていますが、この環境では仕方ないですよね。もっと悪い状況であってもおかしくなかったでしょう。
そして最後の兄弟でのバスケのシーン。
もちろん全てが救われるわけではないですが。これから時間をかけてゆっくりと家族が再生されていって欲しいなと思いました。
ミシェル・ファイファー懐かしかったです。
疲弊した母親役でしたので、メイクも地味でしたが、美しさは隠し切れませんでした。
父親の鈍感さには突っ込みたくなりましたが、観てよかった映画の1つになりました。
by TRICKSTER10
弟が出来すぎている。 これから一番の反抗期になるから、これからの話...
弟が出来すぎている。
これから一番の反抗期になるから、これからの話。
また、この家族だけの話である。従って、犯罪を犯した側の家族を全く描いていない。
自殺だけで片付けてしまっている。そんな犯罪者の女性が育てた経緯が無視されている。
社会的な人間の成長を無視して、生まれながらの資質を良しとして描いている。よって、やはり、片手落ちな表現だと思う。西洋の実存主義からは到底理解できないと思うが。人間とは社会性の動物だと僕は思っている。
3歳だったら記憶がないギリギリなのかな。赤ちゃんでもなく、可愛い盛...
3歳だったら記憶がないギリギリなのかな。赤ちゃんでもなく、可愛い盛りで映画のような理由なら誘拐されやすいのかもしれない。
友人役のブレンダ・ストロングが出ていて、「デスパレートな妻たち」を思い出しちゃったから、え?もしかして・・・・なんて途中考えてしまったけど、あのドラマのほうが少しだけ後でした。
育てのお父さんが一番気の毒にも思うけど、我が子を誘拐されて打ちのめされた両親はもっと悲惨な人生を送っていたわけで、かといって、次男君は一番の被害者。
本当に可哀相。きっと、彼が結婚して子供をもったときに初めて「親の身を切られるような痛さ」がわかるのかもしれません。
皆が不幸に
誘拐事件。
こんな形で見つかること、あるんだね。
しかし、少なからず関わった全員を不幸にするし、そこから立ち直るためにものすごい時間とエネルギーが要る。
冒頭のシーン。
犬を探してるかと苦笑
ベンをなくす前も、後も長男としていろいろ我慢を強いられていたビンセントが健気で仕方がない。
特にベンを失くしたばかりの頃のビンセント。
そもそも寂しい思いをしてたのに、母親の代わりに妹の世話をしたりして、ものすごく健気でいじらしい。
そして、無気力な母親にはややイラッとした。
ビンセントは成長してイケメンに(笑)、そして難しい年頃。
9年も育ててもらえば、実の家族よりも結びつきが強くなるだろう。
知らずに愛情を込めて育てていた父親もまた被害者で、不幸。
それでも血が繋がっているわけだし、元の戻るのが筋かな、と。
振り回されてしまった本人が一番不憫ではあるが、どうやって気持ちを切り替えたか、がいまいちわからなかったのが残念。
育ての父親にも葛藤はあったはずだし。
これからも良いご近所付き合いを〜なんてことは…どうなんだろう。
あのシダーの香りが決め手だったのか。
大体こういうことがあると、夫婦がギクシャクして結果別れることが多い(大抵母親が吹っ切れず、父親に当たり散らす、父親は母親を責める、みたいな)と思うが、ぶつかり合いながらもそれがなかったのは良かったな。
ウサギのぬいぐるみのシーンは切なかった。
家族って、血の繋がりってなんでしょう?
実際に血のつながる家族と、幼年期から父と信じて育てられた育ての親はどちらが子供にとって幸せなのでしょうか???
そんな問いを投げかけた問題作です。
同窓会に出席する為、3人の子供を連れて行った為に、混雑するホテルで3歳の二男が誘拐され(終盤でその理由がわかるのですが)行方不明になる。
弟の手を離さないでね、と言われた6歳の兄と
子供の目を離した際におこった悲劇にトラウマを感じる母。
自責の念と罪悪感で何となく、家族の心もばらばらになっている・・。
ところが6年後、引っ越してきたシカゴで2ブロック先に住んでる
サムが芝を刈らせてほしいとやってくる。
このサムと言う名の少年こそ誘拐された自分の子であると
母は直感で理解する。
んで元の家族に戻ってはきたものの、少年は
本当の両親(家庭)になじめずに、育ての
父のもとに頻繁に帰ろうとする。
血の繋がった両親に向けて、育ての父が発する言葉
「あんたらのところにいてその子が本当に幸せになるのか?」
まあ、最後は戻ってきてハッピーエンドで終わるのですが
何となく、もやもや感が取れずにエンドロール。
映画としてこの作品をみたならばだ、まず前半のストリー展開の
遅さに辟易。ほのぼのとしたファミリー映画のようなだらだらとした流れで、肝心の誘拐されるまで全体の3分の1程の時間を有する。
誘拐のシーン以降も、犯罪後の緊張感がまるでない。
結構良い役者出てるんですけどね。
んで案の定、後半のキーである家族の葛藤や、本人の葛藤が
時間が足りないのかうまく描き切れていない。
だから何となくテーマが薄れてしまうんです。
かなり古い映画ですが、面白い事に、親子関係や
繋がりの希薄さが問題となっている、現代の方が
もの凄くマッチしています。
むしろリメイクしてみたら面白いのにね。
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