「グレタ・ガルボをひたすら愛でる映画」椿姫(1937) あき240さんの映画レビュー(感想・評価)
グレタ・ガルボをひたすら愛でる映画
映画の内容は大した事はない
ただひたすら映画史上に燦然と輝く主演女優のグレタ・ガルボを愛でる為にある
撮影時彼女は31才位、大人の女性の魅力とは何たるかを、問答無用の説得力で教えてくれる
細い、これほど細かったか
グランドホテルのバレリーナ役より更に細い
病弱という設定の役作りで絞ったのか
現代で言えばデニーロアプローチ
もう20代の様にパンッと頬は張ってはいない。顔が痩せこけている、年齢を感じる
しかしそれがこの役どころを的確に表現している
はかなげで、美しいのだ
ラストシーに相手役に抱かれこときれる演技が有名だが、それもさることながら、彼女の全ての登場シーンの顔を演技を見ているだけで幸せだ。
目の動き、体の動き
肉感的とは程遠い、エロチックさもない
しかし美しい、手に入れたい、愛でていたい
下世話な物語なのに、下世話ではない
気品があるのだ
そんな美しさだ
アニーでラジオシティの映画館を貸し切ってみんなと観る映画が本作です
ちなみに冒頭の花屋で白い椿を買うシーンの意味
wikiによると
月の25日間は白い椿を身に付け、残り5日の生理期間には赤い椿を身に付けたために人々から『椿姫』と呼ばれた高級娼婦マルグリット・・・
とあります
つまり全力で「営業」をアピールするぞ!という意気込みを表すシーンだったのです
コメントする