チキ・チキ・バン・バンのレビュー・感想・評価

ウェストサイドみたような実録風ハードコアミュージカルではなく、ポピンズやオズの流れのファンタジー風、これぞミュージカルという趣です。

最早この手の黄金ミュージカルが作られることはないでしょうから、この作品を通して映画が一番華やかだった時代を偲びたいものです。

不思議な国のアリスと八十日間世界一周と虹の彼方にを足したような話。
小学校五年生位に松戸にあった映画館に親父に連れられて行った記憶あり。
主人公をずっとトニーカーチスと思っていた。ディック・バン・ダイクつまり、あのメアリー・ポピンズのえんとつの掃除屋さん。彼は歌って踊れる最後の俳優じゃないかなぁ。これぞ、コメディアンと喝采したい。まぁ、ビル・マーレイの様な無骨なコメディアンもいるが。

こんなに楽しいファンタジー童話だったとは！
自分的にはメリー・ポピンズよりぜんぜん面白い。
これは子供に見せたいですね。
鑑賞日：2014.12.24

たまにはこういう映画もいいですね、ファンタジックでピュアで楽しい。
声を大にして面白いとは言えないけれど、見て損のない映画でした。
オチがちょいと弱い気がしましたが。

ミュージカル映画だと思って見たら意外と歌う場面が少なくて驚いた。
後半は必要あったのかなという感じ。時間を引き伸ばしているように思えた。