地下鉄のザジのレビュー・感想・評価
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監督の名前だけで興行すべきでない。
『ストはいつまで?』
『政治に興味はない』
以上の会話を指摘するまでもなく、全ての会話が噛み合わない。
勿論、話に起承転結はない。
笑えない。泣けない。恐怖に震えるわけでもない。心が揺さぶられるわけでもない。
ガキのいたずらに翻弄されるたけの話。勿論、もう二度と見たくない。後、一時間もどんなネタがあると言うのだろう?地下鉄って言いながら、まさか、地下鉄がでてこなかったりして。
1960年と言えば、アルジェリアがフランスから独立する四年前の事。地下鉄がストをしている理由が気になるが、多分、徴兵制反対とかじゃないかなぁ?
兎も角、とりあえず
フランス パリの観光映画としておこう。そのくらいの価値しかない。
後、30分位。
この映画の欠けている部分が分かった。『毒が無い事』。同じ様なシュールな話として、モンティ・パイソンをあげると、イギリス人の描くギャグは毒が満載。この映画は上品ぶって、辛くないカレーを食べてるみたいだ。
さて、ザジを見ていて、アメリを思い出した。アメリはこの映画をリスペクトしているように感じた。この映画に魂を吹き込むと『アメリ』だ!つまり、この映画には魂が無い。言い切れる。
踊りも歌もまともな音楽も無い。それで、演じる者の魂もないわけだから、いっその事、パリの市民でも撮った方が経費が浮くと感じる。
ドタバタを1時間30分見せられた。パイ合戦ポルカ位バックグラウンドすれば、芸が残ったろうに。
最後の方にナチスを引っ張り出されても、閉口するのみ。
やっぱり、地下鉄は出てこなかった。高架鉄道だ。さて。やっと終わった。
我がサイコ親父がよく言っていた。『フランス映画の名作は犯罪映画しかない』理解出来ない親父だったが、今となっては理解できてしまう。まぁ、
フランス人のギャグって面白くないのかも。上品ぶるからかなぁ。
もっとも、日本の様にボケとツッコミ見たいな様式はないと思うから、日本人には分からないスタンダップ・コメディアンなのだろうが。
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