「90年代を考慮して観るとかなりの出来。」ダンテズ・ピーク アルさんの映画レビュー(感想・評価)
90年代を考慮して観るとかなりの出来。
災害系のディザスタームービーの中ではCGも決して安っぽくなく、後から付け足した様な違和感で興醒めする事は無い。
火山性の『地震』から始まり、『噴火』『溶岩』『土石流』『噴石』がこれでもかと襲い掛かってくる。遠くない未来の日本・関東でも十分起こり得る恐怖の疑似体験。
ストーリーとしては至極ありがちではあるが、正常性バイアスからのパニックという王道をしっかり丁寧に観せてくれる。
ルースの年寄りならではの頑固さ。ポールの責任者・学者としての意地。あの状況下で絶妙なタイミングで良いアクセントになっており、脚本に拍手。
逃げ切れる状況ではない突っ込みどころは多々あるが、基本を抑えているので十分に楽しめ、数少ない伏線も回収しての安心のエンディング。危機的状況下では、些細な事でも生きる希望が重要と教訓。
ピアース・ブロスナン&リンダ・ハミルトンという名優による思わぬ秀作。
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