ダンディー少佐のレビュー・感想・評価
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ていたらくな顛末
チャールトンヘストン扮するエイモスチャールズダンディー少佐は、暴れ回っているアパッチ族チャリバを討伐しようと志願兵を募った。しかし泥棒やら受刑者らの寄せ集めだったようだね。さらには南北戦争の最中、北軍なのに南軍の砦近くのエリアで戦わねばならない。いろいろ神経使うチャリバ討伐隊だ。でも夜の戦いのシーンは極めて見にくいよね。これだけの行軍と戦いの責任をひとりで果たすのは大変だ。とはいえこんな時に女性を渡るようなていたらくな顛末はちょっと情けないね。
指揮官の苦悩
戦闘シーンなどの盛り上がりは当然あるし、明確な目的もある。しかし、敵対するアパッチ族やフランス軍の描写はない。寄せ集めである自部隊と、その二人の指揮官の描写が中心となっている。
話が進むにつれ、これは西部劇を舞台とした、プロジェクトリーダーの苦悩を描いた物語なのだと気付く。身近にいそうな性格の部下たち、仕事の割り振りや信賞必罰の難しさ、共有できない苦悩が、こんな状況知っている!というリアリティを観る者ににもたらす。
ダンディー少佐が言う、闘うことを選択するのは楽だからだという言葉は胸に刺さる。
最後、目的を達成してテキサスに戻る隊列。そこにはタイリーン大尉を含めた多くの仲間の姿が消え去っている。これもまた既視感のある光景だ。
二人の指揮官、チャールトン・ヘストン、リチャード・ハリスがとても良い味わいを出している。
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