「散漫な物語進行」ダンディー少佐 Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
散漫な物語進行
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総合50点 ( ストーリー:40点|キャスト:60点|演出:60点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
チャリバという先住民の攻撃があり、物語は主人公と騎兵隊対チャリパの一味という構造かと思った。しかしこのチャリバがなかなか物語に登場してこない。そして突然登場してはすぐに消えて全く存在感が無い上に、どうやってこちらの位置を把握して登場したのかも謎のまま。そして戦闘の場面もはっきりしないしたいした迫力があるものではない。
その後も物語がだらだらと続く。村に行ったり女との関係を描いたり野営したり町で手術して飲んだくれたり。この散漫な展開は何なのだろう、時間が長いだけでさっぱり物語が進展しない。結局最後はフランス軍が倒すべき最後の敵となるが、その間の対立と追跡がしっかりと描かれていないために唐突な戦いになる。
途中で少佐と中尉の内部対立が主題なんだとわかる。しかしそのためにここまで行き当たりばったりで散漫な物語進行になるというのは退屈だったし盛り上がらない。登場人物が多くてそれぞれの立場や性格を把握するのが大変な割に、彼らの描写や活躍の場面も魅力も少ない。ペキンバー監督の壮絶な戦いの描写を期待したのだが、冒頭の吊るされて焼かれた士官が一番印象に残る程度だったので全く期待はずれで不甲斐ない。
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