「ダンス映画では一番好きです!!!」ダンシング・ヒーロー さぽしゃさんの映画レビュー(感想・評価)
ダンス映画では一番好きです!!!
社交ダンス界のスター・スコット(ポール・マキューリオ)が、厳しい決まり事がある大会で、規定外のオリジナルのステップをしてしまい失格。自分のスタイルに拘るスコットは、パートナーまで失います。
リベンジしたい大会が近づくのに、パートナーは見つからず。焦ったスコットは、両親が経営するダンス教室で、一番駄目な生徒と組むことになる。
ストーリーは単純明快、挫折を味わった主人公が、母親との確執を乗り越え、新パートナーとぶつかり合いながら、諸々鑑みて学び、ライバルの妨害や、保守的な大会審査員と戦いつつ、優勝を目指すスポ根ダンス映画です。
でもポール・マーキュリオはオーストラリア人なので、当然訛ってるし、演技は微妙だし、白いタンクトップ姿はだっさいし、なんでこの子が主役なん?と思うけど、ひとたび踊りだすと背筋が伸びて、きれっきれの動きで、別人のような格好良さにはっとするんです。
「ルンバは恋するように踊るんだ」と、この距離で言われたら足元から崩れる(笑)
社交ダンス界が舞台ですが、Shall weなんちゃらより熱いし、ダンスの迫力が違う!音楽がいい!夜、屋上のコカコーラのネオンの前で、「time after time」でダンスするシーンがいい(動画貼ってます)!
ラスト、スコットが舞踏場に滑り込んでしゃきーんて立つとこ、何回観ても鳥肌ものです!
ライバルの妨害で音楽を止められ、スコットのお父さんの拍手が観客全員に広がり、パソ・ド・ブレのリズムを思い出して、またダンスを再開するところ、感動して震える!
ダンス映画では、コーラスラインより、ダーティ・ダンシングより、好きです。でも名作なのに、知ってる人は殆どいない。
だけど、本職以外のポール・マーキュリオのもっさい感に、どうしても「あ"ー」と変な声が出てしまいます。
原題は「STRICTLY BALLROOM」
STRICTLY =厳格な。 BALLROOM=社交ダンスの舞踏場です。でも、この残念な邦題が、ポールのもっさい感を、更に高めていると思うのは私だけでしょうか?