「中二病のパメラ?」タイムズ・スクエア kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
中二病のパメラ?
ストリート・ミュージシャンみたいに路上でエレキギターをかき鳴らす16歳のニッキー(ロビン・ジョンソン)。置いてあった車のライトを壊すもんだから、警察のやっかいになり、病院に収容される。一方、タイムズ・スクエア再開発を目指す若手政治家デイビッド・パールの13歳になる一人娘パメラ(トリニ・アルバラード)は『カッコーの巣の上で』を観たいのに許されない。などと、孤独をラジオDJのジョニー・ラガーディア(ティム・カリー)に“ゾンビ少女”と名乗り訴える。そうして精神病院で同室となったニッキーとパメラであった。二人は意気投合して、救急車を盗んで病院を逃げ出すのだ。
「やることなすことが詩になる」とニッキーに対してパメラは言う。逃走事件となった2人に対し、DJジョニーは優しく語り掛ける。彼女たちは“スリーズ(はみ出し者)・シスターズ”と名乗り、クラブで歌い、盗みも働くし、テレビをビルの上から落とすというヤバい遊びまで覚えてしまった。だが、ニッキーは過激になる一方で、パメラは徐々に住んでいた廃屋から家に帰りたくなる。
ちょうどパンクやニューウェイブというジャンルが流行ってた時代。スージー・クアトロ、ロキシー・ミュージック、ジョー・ジャクソンなどの音楽もかかっている。ニッキーの音楽の元は彼女の行動からみても、やっぱりパンクなんだろうな。“怒れる犬(Damn Dog”という表現もあったほどだが、暴れまくったら疲れてしまったみたい。
どちらかと言えば女性向け、ティーネイジャー向けなのでしょうか。おっさんからすればジョニーやパメラパパに感情移入してしまう。終盤、ニッキー・マロッタは目の周りを黒く塗って登場する。これってバットマンのロビンっていうダジャレなんですかね?