「すべてが素晴らしい…!!」タイタニック ゆめさんの映画レビュー(感想・評価)
すべてが素晴らしい…!!
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地上波放送改めて観たらとても良い作品だった…。
名作や大作って呼ばれてるものはやはり理由があって、本作も本当に面白い。
舞台装置も、音楽も、衣装も、ストーリーも、役者さんもみんな素敵で、映画って「総合芸術」なんだなって久々に思い出した。
個人的に印象的で好きなシーンは沈みゆくタイタニックの中で、混乱の中で最後まで演奏を続けた演奏家たち、階級の壁でボートにたどり着けなかった親子、ベッドで寄り添って静かに最期を待ったご夫婦、操舵室で静かに沈む船と身を共にした船長。
あのあたりは哀しくてでもとても美しくて胸が苦しくなる。
そしてジャック!
若いレオナルド・ディカプリオはなんて美しいのか。
しかもユーモアもあってチャーミングで。
ローズさんじゃなくても恋に落ちる。
富裕層の男性たちがしみったれた政治に興じる下の階で、ジャックとローズが庶民向けビールを飲みながら陽気な音楽にのって2人が踊るシーンもとても楽しくて美しい。
当時の社会の状況(格差や政治、女性の置かれた状況)
もうまくストーリーに織り込まれてて、実話に基づいているとはいえ作劇が上手くて感動。
あとメインではなく少ししか画面に登場しない登場人物一人一人のドラマや人生がちゃんと描かれていて感動した。ローズの婚約者やローズの母親など、言動に眉をしかめたくなる人間はいても、彼らには彼らなりのそこに至った理由や時代背景がバックに見え隠れする。
この作品に悪い人間は誰一人いないのだ。
こういったところに、丁寧に作品が作られているのを感じる。
もう全てが素晴らしくって感動した。
地上波で2週に渡って前後編で放送したんだけど、前編観たら後編が待ちきれないくらい楽しみだった。
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