「愛は沈まなかった。」タイタニック しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
愛は沈まなかった。
第70回アカデミー賞作品賞受賞作。
Blu-rayで4回目の鑑賞(字幕)。
愛し合うジャックとローズを引き裂こうとする身分の差、そして大勢の乗客や乗組員を乗せて沈んでいく豪華客船タイタニック号…。ジェームズ・キャメロン監督が描いた映画史に残る純愛感動巨編、久しぶりに観ました。
ふたりが愛を育んでいくプロセスは何度観ても感動を誘って来る。悲劇が待ち受けていることが分かっているから、より切なくなって来るし、この楽しいひとときが続いて欲しいと願ってしまう。舳先での名シーンが訪れたら、タイタニック沈没スペクタクルへのカウントダウンが…
ジャックはローズが衝動的に飛び降りようとした時、彼女を思い止まらせるために自身の幼少期の体験(氷が割れて、水の中に落ちてしまった時の出来事)を語っていました。
その水の冷たさは、まるで体に刺さるような痛みを伴い、ただただ苦しいだけなんだ、と…。もしかすると、このやり取りはクライマックスへの伏線だったのかなと思いました。
だからこそジャックは少しでもローズを水の中に居させまいと沈み行く船首にギリギリまで留まったり、海の中に入っても自らを省みず真っ先に彼女を破片の上に乗せたのかも。
愛する人を守り抜き、海に沈んだジャック。
しかし、愛は沈んでいませんでした。
悠久の時を越え、再び結ばれた想いに泣きました。
[以降の鑑賞記録]
2021/05/07:金曜ロードショー(前編)
2021/05/14:金曜ロードショー(後編)
2023/06/24:土曜プレミアム(デジタルリマスター版・前編)
2023/07/01:土曜プレミアム(デジタルリマスター版・後編)
※修正(2023/02/07)