「いろいろな意味で「大逆転」」大逆転(1983) トダー・オートマタさんの映画レビュー(感想・評価)
いろいろな意味で「大逆転」
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本作では富裕層老兄弟の賭けにより
人間は遺伝か環境かという賭けにより
裕福な青年ウィンソープと貧困層の黒人青年バレンタインの立場が入れ替わってしまう
コメディっぽい映画だが
ウィンソープが冤罪で刑務所にいれられ、薬物の売人扱いされ
銀行口座も凍結されたり、家からも追い出されたりして
転落してくる様子は理不尽なので笑えない
そういうところもじっくり描かれている感じがする
賭けは本作では環境が人をつくるという感じになっている
後半でデューク兄弟が企んでいることに
気づいた二人が協力してリベンジを企てる
その内容は兄弟がインサイダー情報を使って
商品取引をしているところを逆手にとった
逆にその情報を本物と偽物を交換する手法により破産させる方法にでる
途中でバレたが
ゴリラが偶然に助けてくれたのがなかったらやばかった
結果として、兄弟は偽の情報を信じて取引し大損して破産をし
逆にウィンソープ、バレンタインは大儲けをしている
そして、コールマン、オフィーリアを含めて
4人でのんびりと暮らす様子が描かれる
最初の婚約者が離れて行って
オフィーリアと一緒になるのは正直以外だった
あと、コールマンも入れ替わったときには
冷たい対応だったので途中で味方になるのはよかったのだろうかと思った
ベトナム戦争など80年代の時代風刺もあったり
「労働を知らない手」というセリフがなんとなく
金融で儲ける職業の皮肉をということを描いている
ただ、あまり本作の状況はそこまで現代にも通じるように思う
このころの証券取引所は人がごった返しているところも
現在はすべてオンラインでやってるのだろうかと時代を感じた
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