劇場公開日 1983年12月17日

「たぶん当時の社会情勢を ブラックなユーモアとして反映されている。 ...」大逆転(1983) あとぅーしさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5たぶん当時の社会情勢を ブラックなユーモアとして反映されている。 ...

2024年1月23日
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たぶん当時の社会情勢を
ブラックなユーモアとして反映されている。
戦争、人種差別、過度な資本主義など。

人の人生を弄んで楽しむ白人の資本家のじじい、
当時の資本階級、
戦争、世の憎しみで金儲けする白人を皮肉にし、
神のように、
平気で人の人生を狂わせる姿を
おもしろおかしく映画にした作品だ。

そしてこの映画は
タイトルの通り、神(白人)への大逆転を仕掛ける。

現代だったら
人種差別映画になりかねない危なさがあるが、
人種差別の歴史を受け入れて、
次の世代へ歴史を語るのに良い映画だと思う。

主人公の一人がたまたま黒人だっただけだと反論されれば、
それ以上は反論できないが。
時代の風刺映画だ。
白人、黒人の色の違いで見るのはわかりやすいが、
互いの政治や宗教の違いに例えることだってできる。
資本主義と共産主義、
一神教と多神教とか。
互いの違いを尊重しあって分かり合える時は来るのか。

株式売買で、
インターネットが普及される前の姿を見せるのにも
近代史の勉強になる。
インターネットがいかに世の中を変えたのか。

今だからこそ見るのにおもしろい映画だと思う。

あとぅーし