劇場公開日 1976年12月25日

「クリントイーストウッドの」ダーティハリー3 ブロディー署長さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5クリントイーストウッドの

2021年3月14日
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格好良さを見ていればイイ映画。今の映画ファンがこういう作品を見たら、脚本がイマイチとか演出がゆるいとかテーマは何かとか様々不満が出てくるのは当然。しかしながら昔から映画とはこういうものだった。オードリーヘップバーンの溌剌とした美しさに2時間見とれるだけの映画とか。苦虫を噛み潰したような顔で足の長いダーティー刑事が上司や市長の言うことなんか聞かず、悪い奴を問答無用でぶちのめす。終わってスッキリしました!チャンチャンみたいな。こういう映画を今見ると、この後、80年代、90年代に乱発されるスタローン、ジャッキーチェン、シュワルツネッガー、セガール、ブラッカイマーなどのアクション大ヒット超大作みたいな作品群のお手本というか、基礎になっているんだなとよく分かる。筋肉やカンフーやCGじゃなく、渋いイーストウッドが「泣けるぜ」とか言いながら名誉も金も捨てて、ただただ悪い奴をぶっ殺す。そこをカックイイーぜ!って楽しまなきゃ。マックィーン映画も同じ。こういう映画に、演出だ、脚本だ、伏線だ、それらがなってないと言ってしまう人は無粋であり、映画を見る本数がまだまだ足りないということです。

ブロディー署長