「フロンティア精神の表れ」捜索者 根岸 圭一さんの映画レビュー(感想・評価)
フロンティア精神の表れ
今作のテーマは、西部開拓時代の人々の気風を表したフロンティア精神なのかなと思う。インディアンの襲撃にも、姪の拉致といった困難にもめげず、自分が勝ち取りたいものを勝ち取る。自分はこうしたいという気持ちを大切にする。そういう男らしさが、今作放映時に、独立心旺盛なアメリカ人達の強い共感を得た作品だったんじゃないか。
マーティンという白人とインディアンの混血が準主役級なのも、フロンティア精神に人種は関係ないとする映画のメッセージだったのかなと思う。一つ印象に残ったシーンを挙げるならば、マーティンが好きだったローリーを取られた悔しさから、彼女の婚約者と殴り合いをするシーン。ここにも自分が得たいもののために折れることは無いという精神が感じられた。
ストーリーはテンポがよく面白かった。騎乗して荒野や水の中を突き進むところは体を張っていて迫力があった。
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