「色褪せさせたくない映画」セント・エルモス・ファイアー axl roseさんの映画レビュー(感想・評価)
色褪せさせたくない映画
「一流大学出身者なのに知性と教養が感じられない卒業生たちのその後を描く青春劇。登場人物たちはだらしなかったりいい加減だったり弱かったりで嘘と醜聞まみれでまともなやつがいなくて、舞台設定を間違えてるんじゃないかという印象が強い。当時としてはおしゃれな若者群像なのかもしれないし、けっこう有名俳優も出ているのだが、登場人物が安っぽいから作品が安っぽいテレビドラマのような軽薄な感じがする。」
と2014年に投稿がありますが、2021年現在でも、それは一流大学に対する幻想であり、多感な年頃に直面し得る心の葛藤を味うことがなかったか、あるいはスルーしてしまった寂しい方の感覚だと思います。ある意味エリート層の設定だからこそ成立していて、これほど若者の多様な価値観を普遍的に描いた映画は他に無いんじゃないかと、ある意味あの安っぽさこそがリアルなんだけどなぁ。内村光良がテレビで大絶賛したからこそ知った映画であり、それから30年以上経つ今でもほんとに感謝してます。
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