「十一作目 ボンドが宇宙に進出、ジョーズが憎めない」007/ムーンレイカー Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
十一作目 ボンドが宇宙に進出、ジョーズが憎めない
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総合70点 ( ストーリー:60点|キャスト:75点|演出:70点|ビジュアル:70点|音楽:70点 )
飛行機から落ちても滝から落ちても、さらには宇宙に行っちゃっても不死身な殺し屋ジョーズが目立つ。ロープウェイが壁にぶつかったり、ボートのステアリングを引っ張ったら外れてしまったり、怖い役なのにすっかりとドジなオトボケ役になっていて可愛らしくて憎めない。何かあったら突然出てくる彼の大活躍が存分に楽しめる。それと比較すると、日本刀ですらなくわざわざ竹刀をゆっくりと大振りしながら襲ってくる髭の剣道部員はかなりお粗末だ。
制作された79年はまだスペースシャトルが実際に飛ぶ2年前のこと。そんな時代に、宇宙に人類が簡単に行き来する乗り物が映画に登場するのが、宇宙開発の新時代がすぐそこに来ていることを予感させてくれて期待が膨らむのも良い。内容は娯楽に徹していて物語の真剣さは足りないが、楽しいし躍動感もあって好きな007映画の一つ。
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