「未知との遭遇」007/ムーンレイカー kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
未知との遭遇
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主題歌:シャーリー・バッシー
ボンドガール:ロイス・チャイルズ
前作から登場のジョーズ(リチャード・キール)が冒頭から大活躍!着物を着ている日本人役の俳優(トシロー・スガ)はちょっといただけないし、剣道vsフェンシングの戦いにおいても竹刀を使っているため何とも殺す気がないギャグなのか。ベニスの町でボートが地上を走るというシーンも傑作。研究室のセキュリティーロックの暗証番号の音楽が『未知との遭遇』のテーマになっているのも面白いし、『荒野の七人』のテーマ曲まで使うところは爆笑。この監督はかなり笑いの小ネタを心得ているようです。
スペースシャトルのムーンレイカーはドラックス社が製造したものであるが、行方不明になったというのに、カリフォルニアの同社へ乗り込むという展開とか、全体的に浮足立っている脚本。宇宙に飛び立ってからは、スターウォーズやスタートレックの雰囲気がバンバン伝わってくるし、ここまで遊ぶか!?という作品には夢を与えてくれる子供向けとも思えるものがあった。
何度も登場する不死身ジョーズにもストーリーがあって、ラブラブモードになるところは微笑ましいし、デックスのノアの箱舟計画みたいな野望をボンドが伝えると、突然味方になってくれたりする。最高だったのがデックス氏を宇宙ステーションから蹴り落とすシーンだろう。ボンドによる彼へ最後の言葉は「Take a giant step for mankind」。アームストロングの名言を使ったユーモアが何とも味わい深い。
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