「本作は一応SF映画ではあっても、そんな高尚なことやるつもりねーし、面白くてオタク心が震えるのをやりたいだけなの!という製作態度の潔さが良いのです」スターゲイト あき240さんの映画レビュー(感想・評価)
本作は一応SF映画ではあっても、そんな高尚なことやるつもりねーし、面白くてオタク心が震えるのをやりたいだけなの!という製作態度の潔さが良いのです
いや~面白い!
オタク心を震えさせます
あまりにど真ん中に直球で投げてくるので、観ているこっちが気恥ずかしいくらいです
中二病全開です
冒頭はインディージョーンズの第一作失われたアークぽいです
コロラド州の核ミサイル基地跡に作られた地下28階の秘密研究所は、タイムトンネルのアリゾナの地下施設が元ネタで、エヴァンゲリオンのネルフ本部の元ネタになっているぽいです
ビンビンとオタクの琴線を震わせます
スターゲイトの造形はコンタクトのシステムぽいですが、元ネタは本作です
本作は1994年
コンタクトは1997年
エヴァンゲリオンは1995年です
とはいえスターゲイトで遷移する映像は2001年宇宙の旅での本家スターゲイトが元ネタで、綺麗になっただけで変わり映えはありません
起動したスターゲイトの円形構造物の中心の空間が水面のように白く発光して、そこに逆光となった調査隊が進入していくシーンは未知との遭遇のマザーシップのあのシーンを思わせます
後半は少しダレてちょいとつまらない
オタク成分が不足です
急性オタク成分欠乏症を発症してしまいます
とはいえ、古代エジプト好き、それも古代文明関係の展示会があれば必ず博物館に足を運ぶようなレベルの方ならば十二分に楽しめます
豪華なセット、衣装が目に楽しいです
アース・ウインド&ファイヤーの名盤「太陽神」の長岡秀星による超有名なアルバムジャケットの燦然と輝く黄金のピラミッドような映像が楽しめます
これはテレビシリーズも製作されるのは当然でしょう
2000年のブライアン・デ・パルマ監督の「ミッション・トゥ・マーズ」と古代遺跡のところがちょっと似ていて、いつも記憶がごっちゃになってしまいがちです
そちらは真面目にSF映画を作ろうとして滑ってヤケドしているのに対して、本作は一応SF映画ではあっても、そんな高尚なことやるつもりねーし、面白くてオタク心が震えるのをやりたいだけなの!という製作態度の潔さが良いのです
本作のこの姿勢が、あの名作「インデペンデンス・デイ」に進化して行くわけです
オタクなら必ず観ておくべき作品です