「カフカ?」スウィッチ 素敵な彼女? odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
カフカ?
カフカの「変身」じゃないが目が覚めたら女性に変っていたいたらどうしましょう、新海監督の「君の名は」もそんなプロットで笑わせてくれましたね、この映画の魅力はプレイボーイが天罰で女性にされるという奇抜なプロットだろう。ブレーク・エドワースのオリジナルかと思ったら1959~60年にブロードウェイで上演された「グッバイ・チャーリー」(脚本:ジョージ・アクセルロッド、主演ローレン・バコール)が元ネタだった。フォックスのダリル・ザナックからブレーク・エドワースに映画化の話が持ち込まれたが彼は断り、1964年にヴィンセント・ミネリが監督、デビー・レイノルズとトニー・カーティス主演で一度映画化されている。
エドワース監督が何故リメイクする気になったかは定かでないが、ザナックが死んでいるのでしこりが取れたのかもしれない。やはりこの種のコメディを作らせたら天下一品、役者を縛らず自由な演技を引き出す作風とエレン・バーキンのコメディアンヌぶりが相まって不思議な味わいの風刺劇に仕上がった。ハイヒールはほんとに辛そうだった、女性ってすごい。
古くからの相棒ヘンリー・マンシーニが音楽でバーキンの粗暴さを若干和らげてくれています、まさに大人のコメディでしょう。
コメントする