「ヌルヌルと落ちていく」シンプル・プラン つとみさんの映画レビュー(感想・評価)
ヌルヌルと落ちていく
サム・ライミ監督による、このシンプルな計画を描いたシンプルな物語の作品は、大金によって狂わされた人々と狂わされた歯車によってどこまでも落ちていく。
少しの疑心暗鬼、少しの怯え、少しの間違い。ほんの些細なことの連続であるはずなのに大きな間違いに発展していく。
映画なので仕方がないとは言えるけれど、あそこでこうしておけばとか、こうじゃなかったらとか、そんなことばかりが続く。
とはいえ、あり得ないような愚かな行動をとっているかというとそうでもない。この絶妙な間違い加減が良い。
全面雪の映画はハズレが少ないとは持論だが、この作品も大きな当たりとはいかなくとも充分な娯楽性を有した面白いサスペンスだった。
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