「ジョーのモノローグが切なすぎる」ジョニーは戦場へ行った ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)
ジョーのモノローグが切なすぎる
予告で観ていたジョーの状態が、
よもや冒頭からそうなるとは思っておらず、いきなりで驚いた。
そしてジョーの状態は衝撃的。
但し、簡易な表現なので観客に想像させる見せ方が上手い。
実際、私も想像しながら観ていた。それだけで痛々しく感じた。
ジョーの回想と夢?妄想?が入り混じり、
目覚めると現実世界で看護師さんへ一方的に頭の中から話しかける、
その繰り返しで紡ぎあげられていくのが見事。
また、絶望していたジョーが、看護師とコミュケーションをとれるように
なることで、希望を見出していたところ、またそこから絶望へ突き落とされ
「殺せ」をモールス信号で連呼する悲しさ。
戦争、軍の責任逃れ(ジョーの状態を隠蔽)、
安楽死、などなど、さまざまな問題を取り上げている。
最後の最後までジョーに希望がもたらされることがないエンディング。
今まで観たなかでも強烈な印象の反戦映画。
多くの方に観ていただきたい作品。
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