「子供向けというには、どの目を出しても不幸しかない意地悪で危険なすごろく」ジュマンジ Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
子供向けというには、どの目を出しても不幸しかない意地悪で危険なすごろく
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総合:65点
ストーリー: 65
キャスト: 70
演出: 65
ビジュアル: 65
音楽: 60
すごろくをするとそこに書いてあることが実際に起こり、しかも何度サイコロをふってみてもそれがろくでもないことばかりで最後まで何一ついいことがない。何が起こるかではなく、どんな悪いことが起こるかしか期待できない。いったい誰が何の目的でこんな性質の悪いゲームを考えてみたのかと思うのだが、それに関しては最後までわからず終い。きっと意地の悪い神が人の不幸を見て楽しむために製作したのだろう。
といっても実は人生やり直しの権利が一部の人間には与えられるのだが、参加者全員にゴールした特典が与えられるわけではない。危険と苦労を考えればゲームを楽しむというには程遠い。自分でこのゲームをやろうという気には到底ならないが、他人の不幸ならば次に来るのはどんな不幸かとこちらも意地悪く高みの見物している分には悪くない。
CGを使った画像が売りなのだろうが、すぐに本物じゃないとわかる動きの悪さがまだ発展段階だと感じる。特に床が砂に沈む場面や、それとCGではない作り物のセットの生き物たちの動きはかなりたどたどしく、大型のおもちゃのようなものといった範疇を出ていない。しかしまだ技術が低かったのだからやむをえないだろう。そのあたりが良ければもっといい点を与えられたが、時代を考えれば健闘したほうかもしれない。
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