邪魔者は殺せのレビュー・感想・評価
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夜に強いキャロル・リード監督‼️
「第三の男」で有名なキャロル・リード監督の作品で、私としては「第三の男」と同じくらい大好きな作品です‼️ 一人の革命家が資金調達のため工場を襲い、逃げようとして肩に弾丸を受け、街の中を傷つきながらさまよう・・・。主人公が人手から人手へと渡されていくうちに、眼前で様々な人生模様が繰り広げられ、そのドラマを見つめるジェームズ・メイスンの眼‼️眼‼️ケガして口をきけないため無言の表情だけで表現するジェームズ・メイスンの素晴らしい演技‼️物語も昼に始まり、夜から未明にかけて終わるわけですが、「第三の男」と同じく光と影の美しい映像、加えて雨が降る夜の街の寂しさから、ラストは雪に変わって悲痛なラストシーンへ‼️天候の変化の巧みな活かし方も素晴らしいですよね‼️このラストシーンも「第三の男」と並ぶ‼️あまりにも美しく劇的すぎる名場面‼️
良作
なにしろ8か月投獄されていて、脱獄したジョニー・マックィーン(メイソン)。工場を襲うときもめまいがしていたようで、映像が斜めになったり白いフィルターがかかったような映像の工夫があった。仲間の車に乗ろうとしたのに、運転手が乱暴だったため、振り落とされて一人逃げるはめになった。ジョニーを見捨てた仲間たちも反省して、彼を救う方向に動くのだが、2人は警官に射殺される。
信頼できる仲間デニス(ロバート・ビーティ)は真剣にジョニーを探す。見つけたとき、デニスは左手を撃たれたジョニーのふりをするため包帯を巻いて、囮となって警察を混乱させる作戦に出た。しばらくして、デニスはあっけなく捕まる・・・なかなかのキャラだったのに。
その後はフラフラになりながら彷徨うジョニー。車にはねられそうになり、婦人たちに助けられたり、辻馬車に偶然乗り込んだり、パブに入って閉じ込められたり・・・そして、トム神父や鳥好きのシェル(F.J.マコーミック)や売れない画家ルーキー(ニュートン)といった個性的なキャラが増えてくる。
もう死にそうなほどのジョニー。心配するキャスリーン(ライアン)は彼を見つけたら、心中する覚悟。懸賞金をもらいたいシェル。生と死をさまよう人間の目を描きたいルーキーと、それぞれの思いが交錯する。やがて、ジョニーを見つけたキャスリーンは心中するつもりで銃を手に持つが、警官隊に射殺される・・・
カットバックやモンタージュといった編集技法が発揮され、朦朧とするジョニーの視点も見事に描いていた。そうしたテクニック以外でも、ジョニーに対する市井の人々の対処の仕方がみんな違うところも面白い。
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