「この曲~懐かしい」拳精 うにたん♪(DCPにも抜け穴あるんだ)さんの映画レビュー(感想・評価)
この曲~懐かしい
若いジャッキー・チェンがカンフーコメディを懸命にこなしてる姿に「昔のはこうだったなぁ」と懐かしんでしまう。
ひさびさに観たが、セットも昭和のTVセットみたいな雰囲気。
白塗り、白シャツ、白腰簑、赤髪の拳精たちが現れるとお芝居感がさらにアップする。まぁこれがこの時代のクオリティだから仕方ない。白塗り拳精の中にユン・ピョウが混じっていたようだが、ニヤニヤしてる白塗りがそうだったんだろうか?
更にシネスコが災いしてか画面端はピンぼけし、シネスコレンズがズレたみたいに傾いてたりする。
まぁこれも味と言えるか…。
古い少林寺ストーリーと唐突に盗まれる拳法の秘伝書七殺拳、拳法界では最強の拳らしいが対抗に五獣拳あるも秘伝書が紛失していると言う設定。
五人の白塗り拳精がジャッキーに五獣拳を教えて…でも、この辺はコメディテイストたっぷり。
間抜けな友人たちが白塗り拳精にビンタされると白塗りの粉が頬に着いたシーンでちょっと笑ってしまった。
当時観た時は何も思わなかったが、のちのジャッキーが見せたカンフーアクションのスピード感はまだなく、花拳繍腿と言われるのも分かる雰囲気だった。はいっはいっはいっはーいっ!みたいなダンスだったし。
それでも五獣拳は一つ一つに意味合いを表現してはいたがイメージが結び付かないし、それで七殺拳に勝てる理屈がわからない。さらに肝心の七殺拳の特徴もよく分からず、悪役が強くて何人もの拳法家を倒した実績しかないと言う…。なぞの拳法にしてはさしたる特色もないので、なんじゃこれはとガッカリしていたら、七殺拳は刺身のツマであった(笑)
真のボス戦になると今までより素早い応酬となっていたので、これが出来るなら他のカンフー格闘シーンももっと素早い格闘出来たのでは?とは思う。ラストもあっさりだが、この終わりかたも時代を感じて良かった。