ジャガーノートのレビュー・感想・評価
全3件を表示
50年ぶりでもやはりよい
50年前のパニック映画ブームの時は「タワーリングインファーノ」や「大地震」みたような所謂大作が注目されていましたが、今見返すと「サブウェイパニック」や当作などの当時は伏兵扱いされていた作品は秀作揃いですね。
尤もパニック映画ブームとか言って嬉しがっていたのは日本だけで、米英映画はこの手のスリラーをいつでもコンスタントに作ってますけどね。
ハリス先輩をスーパーヒーロー的ではなく、浮世離れした伊達男風に演出したところが当作をいかにも英国的シニカルなスリラーに仕上げた最大の要因でしょう。
しかしラストは、結果なんかミエミエなのにスリラーMAXですね。
コメントする (0件)
共感した! (0件)
緊張の爆弾処理現場の描き方が特に素晴らしい
総合:85点
ストーリー: 85
キャスト: 80
演出: 90
ビジュアル: 70
音楽: 65
映画全体として優秀作品と言えるが、特に爆弾処理の現場の描き方がとてもいい。司令部で爆弾の設計を図に再現し、現場の実際の解体処理を一つ一つシュミレーションしていく。本当の爆弾処理についてよく調査してそれを再現しているのがわかる。これが一つ間違えれば終わりという極限の緊張感が直に伝わる素晴らしい演出に繋がっている。そしてそこには自分だけでない人の命のやり取りと作業員や関係者の心の動きが描かれる。
もちろんその裏での犯人探しや乗客それぞれのドラマ、刑事などの関係者の動きがしっかりと描かれている。「ポセイドン・アドベンチャー」などと比較してあまり有名でないかもしれないが、同じような豪華客船を舞台にして、危機の中で命のやり取りをする内容の作品として充分に見る価値のある映画。高い能力を持った誇り高いプロの命を賭けた仕事振りが見て取れる。
コメントする (0件)
共感した! (1件)
全3件を表示