シビル・アクションのレビュー・感想・評価
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くそ忌々しい司法だが、日本よりは弱者にやさしい
法廷ドラマとしてみると、ジョン・トラボルタは最初から完敗だった。
ロバート・デュバルが演じる弁護士の方が1枚も2枚も上手。
一攫千金の裁判を起こした守銭奴の原告側の法律家は、裁判上の技術面で弱かった。
ノンフィクションとしては盛り過ぎのような気がする。
日本では、裁判費用と言えば 弁護士への高い謝礼というイメージがあるが、
この映画では 立証する為の調査・分析費用などが描かれており、
その費用も裁判を請け負った法律事務所で建て替えている。
たとえ勝訴しても、経費の精算で消えてしまうかもしれないが、
被害者がボロボロになって戦う日本の司法制度より
社会を正すには 多少 向いてるのかもしれない。
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この法廷ものも事実に基づいているとのことだが、この翌年に『エリン・ブロコビッチ』が公開されたことを考えると、関連性があったのだろうかと考えてしまう。
ポルシェに乗ったトラヴォルタはちょっと嫌味な感じだけど、人の情けを徐々に理解するようになる雰囲気がよかった。最初は「金にならないものは引き受けない」とか言ってましたもんね。意外と面白いのは、財務担当のウィリアム・H・メイシー。長期裁判には金がかかるので、弱小法律事務所を救おうと節約、節約、また節約。被告側弁護士デュヴァルの老獪さも、奥に秘めた恐ろしさを感じさせる。
3億ドルの要求額に対して、デュヴァルは2千万ドルでの和解を持ちかける。原告側は井戸に流れ込んだ毒を証明するのにてこずっていたこともあり、悩むドラヴォルタ。結果、デュヴァルが顧問するベアトリス社だけ審理が打ち切られた。残るはグレース社のみとなった。個別に示談に持ちこもうとするものの、家族の反応は・・・
意外な結末となったが、社会派映画としたらこれが正解かもしれない。
【2005年視聴】
トラボルタ!!!
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