「最悪に最高な反戦映画。」死者からの手紙 Naokisky2さんの映画レビュー(感想・評価)
最悪に最高な反戦映画。
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冒頭からすごかった。重厚感たっぷりのあの鉄の扉。
外の崩れて重なった瓦礫の山、都市が丸ごと廃墟になっている。転がる老若男女の焼死体、黒い雨の水溜まり、汚染水の溜まる地下坑道、地上の業火はまさに煉獄の炎。しかし、悲壮とともに感じる興奮を禁じえない。
水没する図書館が圧倒的だった。そこに残った書物は知識の墓標だ。
阿鼻叫喚の小児病棟も見ていて、胸が苦しかった。
そんな絶望の中にも最後に希望の行進が描かれる。彼ら彼女らの歩む向こうは漆黒の世界。彼ら彼女らは一歩一歩その砂漠を進んでいく。人類は滅亡していない。その子供たちこそが新しい人類だった。
デリカテッセン、スターウォーズのジャワ族らに影響を与えたであろう世界観が素晴らしすぎる。
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