三人の妻への手紙のレビュー・感想・評価
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3人のうちの誰かのご主人と駆け落ちします
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映画「三人の妻への手紙」
(ジョセフ・L・マンキウィッツ監督)から。
「手紙・Letter」というキーワードだけで選んだから
1949年製作、劇場公開日1950年5月9日と知って驚いた。
3人の若妻に届いた、親友アディからの手紙の一部。
「3人のうちの誰かのご主人と駆け落ちします」
この意味深な手紙は、思い当たることがある3人にとって、
不安と焦燥が入りまじる。
相手が自分の夫ではないか、という疑心暗鬼で帰宅して、
夫の姿を確認したところで、ほっと一息をつくのだが・・。
私の推理は、親友・アディの一人芝居、というもの。
最近、親友3人の夫婦仲がうまくいってないのを知って、
自分が街を去りながら、この強烈なメッセージを出すことで、
彼女たちが、心配することもお見通し。
そのうえで、駆け落ち相手が自分の夫でなかったことを知り、
彼女らが、自分の夫に対して、愛情を取り戻し、
以前のように、夫婦仲が良くなるのを望んでいた。
それは、ナレーションにしか登場しない魅力的な女性「アディ」が、
この事件後、仲良くなった3組の夫婦を眺めながら、ラストで
「やれやれ おやすみ 皆さん」と呟くシーンが印象的だったから。
もう一度、観たいと思わせてくれた60年以上前の作品である。
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