「欲を知り欲に溺れる」さよならミス・ワイコフ 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
欲を知り欲に溺れる
物語の舞台である50年代と本作の製作年度78年のアメリカでは人種差別やあらゆる女性問題に対する意識や尺度にどれだけの違いがあったのだろうか、若年性更年期障害との診断から男性関係の有無などで苦しみながらも精神科に通い詰め、少しの恋愛で気持ちにも変化が、順調に回復している合間で訪れてしまう悲惨な出来事。
レイプされ強制的にそれを重ねる度に性の悦びを感じてしまい性奴隷のような扱いからエスカレートして虐待に発展してしまった関係性、許されない恋愛に繋がる物語の方向性でも、損をしてしまう行動を自分の選択で偽善者と思われても、単純に逞しい女性とは言えない、今の時代も変わらない、我慢をして犠牲になるのは女性である現実、決めつける訳ではないが、それは黒人である事と関係はない筈!?
30も半ばで男性経験がない女性を勝手なイメージから描いているようで、センセーショナルな要素が過剰な演出として、実話ならまだ、多少の悪意を感じてしまう。
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