「目眩く映像詩、聴覚の神秘体験」ざくろの色 青樹礼門さんの映画レビュー(感想・評価)
目眩く映像詩、聴覚の神秘体験
目に映るものすべてが、厳密に設計され、
その動きひとつひとつに心を奪われる
摩訶不思議な舞踊を観ているみたいだ
構図もアングルもドクトクでなんとも知れない味
織物布生地紙質のフェティシズム
まさに目で愛づるは
触感のアポカリプスとは言い過ぎかしら
宗教画フレスコ画壁画タペストリー
織物や宝飾品などなどとしか
わたしの稚拙なボキャブラリーでは出てこないが
これはまさに映画の玉手箱や!
あゝ彦摩呂は浦島太郎になり
見終わったあとの現実世界に
そして僕は途方に暮れる
大沢誉志幸
はあ、とため息ですよ
わりとカット数が多くすぐ次の場面に変わるので
最後まで飽きずに観れました
こんなに次から次へと美麗ヘンテコなメニューを繰り出してくるから寝るなんて気がしれない!
むしろ覚醒しました
お風呂場を延々と眺めて長回ししてるよな
タルコフスキーのようなかったるさは皆無
ホドロフスキー、丸山明宏、ミシェルオスロ、落下の王国、ウェスアンダーソン、ティルダスウィントンが好きな人は割と大丈夫じゃないかなあ
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