ザ・グリードのレビュー・感想・評価
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悪党だらけのモンスター映画
南シナ海を航海していた超豪華客船アルゴノーティカ号がシステム障害で停船、 そこに深海からやってきたのは、謎の怪物。幽霊船のようになった客船に傭兵と魚雷を積んだ密輸船サイパン号を横付けして乗り込むが、そこには地獄が待っていた・・。
カンブリア紀から深海で生き延びて来た古代生物モンスターパニック映画なんだけれど、豪華客船を保険金目当てに沈めようと企む悪徳船主と傭兵どもを絡めて、悪党どもを次々に海獣に襲わせてゆくベタな展開、次はこいつだろうと予想的中。
公開時のキャッチコピーが「タイタニックを上回るスペクタクル」、たしかに3000人もの乗客が喰われてしまうグロテスクな怪獣ものなんて、後にも先にも本作くらいでしょうね。怖がらせ方が上手かった、最後に孤島に逃げるが、そこにも怪しい気配、続編狙いかと思ったら、結局無しで、スティーブン・ソマーズ監督はハナプトラシリーズのヒットでミイラ映画に方針転換したみたいですね。
実は大半観終わって、水上スキーで逃げ出すシーンで、昔見ていたことに気づくドジでしたが、結構楽しめましたし午後ロード鑑賞なので助かりました。
喰って、喰って、喰いまくれ‼️
シージャック目的で豪華客船に乗り込んだ傭兵フィネガンたち。しかし、船の乗客3000人はほとんど死亡。フィネガンたちとわずかに生き残った乗客は、この船が深海からやって来たモンスターの巣となっている事を知る・・・‼️とにかくこのモンスターがサイコー‼️ウナギとヘビとミミズとタコを合体させたような管状の体で船内のいたるところから現れ、カギ爪がついた口で人間を踊り喰い‼️喰われた人間のもがいてる姿もチョー怖い‼️このCG製のモンスターの群が猛スピードで襲ってくるシーンはホントにド迫力‼️B級ホラーかと思いきや、フタを開ければ、かなり正当派のアクション映画で、何も考えずにスカっと楽しめる娯楽作ですね‼️女スリに扮したジーン・グレイことファムケ・ヤンセンも美しすぎる‼️
イパネマの娘
巨大豪華客船だから高層ビル並のエレベーター。やっぱり定番の「イパネマの娘」がかかってるんだ。でも落下・・・最下層までいくと死体の山。グロ、グロ、グロのオンパレード!かなりのB級なのに、心臓がバクバクいいそうなくらい緊張する場面だ。
密輸した武器と客船を襲うグループ。それぞれの思惑はあるものの、今となっては敵は無気味な生物だけだ。客船のシステムを破壊したのは、なんと全財産をつぎ込んだという船主キャントン(アンソニー・ヒールド)だったけど、この際そんなことはどうだっていい。生きて帰れるかどうかが問題なのだ。そんな中でも「イパネマの娘」を口ずさんでしまう助手のパストゥーチ(オコナー)。「俺をエサにするんじゃねー!」などと名言も残すが、彼の恋人である東洋人レイラ(ウナ・デーモン)がよかったのにすぐ死んでしまうなんて・・・残念。
海洋もの映画では、これまた定番の素もぐりシーン。『ポセイドン・アドベンチャー』にそっくりでした。しかし、襲ってくるのは火災ではなく、ミミズの化け物。末端は触手を持ったミミズだったが、本体はタコ?『エイリアン4』のクイーンを思い起こさせる怪物だった。
脱出方法も見所のひとつだが、横付けした自分の船に積まれていたミサイルを沈没寸前の豪華客船に向けて発射して反動で逃げるというもの。南海の孤島にジェット・スキーで辿り着き、めでたくパストゥーチも泳いできたが、島には新たな怪物が・・・と、シュールな終わり方。満足いくパニック映画でした。
やっぱり好きな方多いですね!
モンスター映画は世の中にたくさんありますが、当時レンタルビデオで観てすごい面白かったです! DVDを購入する時も世の中にあまり出回ってないせいか高額でした(笑) 監督は後に『ハムナプトラ』シリーズや『G.I.ジョー』を制作するスティーブン・ソマーズ監督だったんですね~、面白いはずだ! パッケージに写ってるのがモンスターの姿かと思いきや触手だったとは・・・(笑) ラストたどり着いた島で続編が観たい!
極上のモンスター・パニック!
"日曜洋画劇場" で6回目の鑑賞。
いつの間にか「幻の映画」と呼ばれるようになってしまった極上モンスター・パニック。VFXをふんだんに駆使したオクタルスの描写が秀逸だ。至るところから触手が現れ、人間に襲い掛かるものだから恐ろしい。怪物の狩場と化した豪華客船内で繰り広げられる死闘にハラハラし、手に汗握りまくった。
「お次はなんだ?」が口癖の密輸船船長フィネガン、お調子者のパントゥーチ、女スリのトリリアン、傭兵隊長ハノーバー、豪華客船の船主キャントンなど、各々キャラが立ちまくり。
登場人物がほぼ犯罪者と云うのも異色で、彼らのやり取りとテンポの良い展開がクセになる。怪物と戦うのもただ向こうが襲い掛かって来るからで、終始自衛のためなのも面白い。
助かったと思いきや、流れ着いた島の奥深くで蠢く何か。フィネガンの「お次はなんだ?」で終わる見事なクリフハンガーぶりに続編を期待していたが製作されず、残念である。
[以降の鑑賞記録]
2009/07/22:水曜シアター9
※修正(2025/08/04)
よかった
多分見るのは3回目で、以前はビデオで字幕、吹替え、今回地上波では初めて。
主人公たちが銃で脅されて人質や奴隷同然の扱いなのに、ちっともへこたれたりひるんだりしないところがかっこいい。そんな人柄が雰囲気を軽くしている。同様に泥棒の女もまったくひるんだり弱気になったりしない人柄がよかった。世界全体がこうならどれだけ世の中が明るくなることだろうと思う。銃で脅したり恫喝するような卑怯な相手に対して、いざ自分がそうなった場合もそうありたいと願う。
モンスターは今現在の目線で見るとCGがかなりしょぼいし動きや演出も古さを感じる。
また、この映画の撮影はほとんどスタジオ内で海には全く出ていないのではないだろうか。
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