これがロシアだのレビュー・感想・評価
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コヤニスカッツィの原型?
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ラストの畳み掛ける多重露光のモンタージュは、かなりカッコイイ。
しかしながら、全体的に思ってたほど前衛的ではなく、なんだかんだクライアント・ワークな印象は否めない。
当時のソ連の国家的PVといったところ。
社会主義の優位性というプロパガンダから解放され、もっと自由に作れていたら、純粋レベルの作家性も発揮され、更に面白くなったと思うが…
より一層、ロシア・アバンギャルドな要素を大盛りテンコ盛りで注入していれば、超絶カッコよくなっただろう。
ナイマンの音楽は狙ってるラインは悪くないと思うが、良くも悪くも現代の感覚に寄せすぎたか。
というか、ヴェルトフの音楽指示を無視して、自身がビデオゲームのサウンドトラックで作曲していた音楽を再構成したらしい。
よって、どうしても後付け感は否めない。
コヤニスカッツィにおけるフィリップ・グラスのようなケミカルからは程遠いスコアとなっている。
出来れば、当時の劇伴で観たかった。
P.S.
映画.comさん
本作の邦題は、もう随分と前から原題直訳の『カメラを持った男』ですよ。
いつまでも戦前の公開時のタイトルに拘ることもないのでは?
いい加減アップデートしましょう。
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