劇場公開日 1998年2月28日

「物語の設定は面白かったが、スタローンは暴走しないしデ・ニーロは何もしないし登場人物の設定が地味だった」コップランド Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5物語の設定は面白かったが、スタローンは暴走しないしデ・ニーロは何もしないし登場人物の設定が地味だった

2013年4月1日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

興奮

知的

総合70点 ( ストーリー:75点|キャスト:65点|演出:65点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )

 国家権力を握る警察官が集団になって町を作れば、いつしかそこは仕事を離れても警察官が権力を握る場所に変わる。組織的に汚職にまみれ不正を隠す不法集団と成り果てた彼らは、アメリカというよりもどこかの発展途上国の警察のようだ。面白い設定だしこのような組織にどうやってスタローンとデ・ニーロが切り込んでいくのか、楽しみにしながら見ていた。
 だがスタローンが出てくるわりに派手な活劇は控えめで、力で敵を圧倒するわけでもないし、そうかといって証拠を押さえて法律で正義を敢行するだけなわけでもないやや中途半端な展開。むしろかなり地味でさえない役柄。今回のデ・ニーロはとても地味であまり表だった活躍はしないし存在感がない。今まで見たデ・ニーロ出演作品で一番目立たなかったかもしれない。一つの町を牛耳る組織ぐるみの犯罪に立ち向かう物語はなかなか良かったしそこそこ面白かったが、登場人物にあまり魅力を感じなかった。二人とも好きな俳優なのだが、いつもの役柄と違うというのもあったのだろう。

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Cape God