「惜しい映画」心の旅 Check-inや、レビュー投稿には、ニックネームが必要ですさんの映画レビュー(感想・評価)
惜しい映画
惜しい映画でした。 前半は、 けがをした人が リハビリテーションで健康な状態を取り戻すまでの心温まる話でした。 しかし、 終盤になると急にセックスや愛憎のもつれなど、 意味不明な超展開に発展していきます。 急にテンポも落ち、 退屈な展開に成り下がります。 なぜ最後まで [家族と愛情を深める物語] で統一しなかったのかと残念に おもいました。
ラスト シーンでは、 父親が娘を寄宿制の学校から連れ去ります。 父親は [今まで 11年も娘に孤独にしていたので一緒にいたい] と言います。 そして寄宿学校の先生は [良いことに気づきました] と賞賛します。 これは不自然すぎます。 寄宿生の学校とは、 子供が独り立ちするための貴重な体験を得る場所です。 少なくとも、 そこの先生が寄宿学校の制度自体を全否定する事自体、 絶対にありえません。 父親の行為自体も子供の成長を阻害するだけの醜悪な行為です。 ラスト シーンまでの [子供の自立を助ける] という教育方針も全否定しており、 全く理解できませんでした。 ラスト シーンの少し前に、 父親が娘に [私も最初、 怖かったけど、 すぐに ほかの皆も怖かったことを知って安心したんだ] と嘘をいって娘を安心させました。 あの時の父親の信念は、 どこに消え去ったのでしょうか?
サラはレイチェルが寄宿舎学校を嫌がっていたのに無理矢理行かせましたよね。
ヘンリーは、レイチェルの心の部分を理解して、反対したのに。
でまかせで、レイチェルの緊張を取るような事を言ったのは、大切なレイチェルに、あの状況での必要な事を言ってあげたんだと思います。
それが、不倫などがわかり、サラもヘンリーが大切という事を実感し、彼の生き方、考え方に同調できた。
いろいろあって、家族としていい感じになれた、という事なので、要らない部分などは無いと思うんです。
レイチェルは、賢い子だし、パパのリハビリを、字を教えたりして先生役みたいな事もできる子なので、その辺の子より、もう内面では自立してるのではないでしょうか。