「一般教養必須科目」国民の創生 越後屋さんの映画レビュー(感想・評価)
一般教養必須科目
大正4年製作ですが、当時画期的であった様々な撮影技術やモンタージュを駆使した初めての大長編作品ということで映画史上の最重要作品であることは万人の認めるところであり、この手の傑作のけなしてはいけないような雰囲気もありますが、今観て面白いか?と言われれば???です。要するに映画ファンであれば一度は観ておくべき必須の教養番組であって、それ以上でもそれ以下でもありません。
同じような家族構成の二組の家族が軸となっていますが、セリフなしの字幕のみで、且つ南北戦争の基礎知識のない日本人が、登場人物や話の展開を理解するのは不可能です。WIKIのあらすじを手元において観た方がいいでしょう。
正義の味方KKKが黒人たちをやっつける、という超絶面白過ぎる展開、初めて音響効果を効果的に使用した、と喧伝されているわりには、話の展開や場の雰囲気を全く無視してひたすらダイナミックなクラシック音楽を初めから終わりまで垂れ流し続ける音楽センス、まあこの頃だから仕方ないんでしょうけど、ちょっとドヤ顔過ぎて失笑です。
コメントする