「人生のベストムービーにあげていたあいつ」コクーン うそつきカモメさんの映画レビュー(感想・評価)
人生のベストムービーにあげていたあいつ
年下の男の子が、人生のベストムービーにあげていた。
それで見てみたら、自分には何も刺さらなかった。この年になって見て、「カムバック青春」というような気にもなれないし、相変わらず、この映画の醸し出す良さには共感できないまま。
彼は二十歳そこそこで、いったいこの映画に何を見つけたのか。
移民船を見送る人の気持ちはこれに近いものがあるかもしれません。日本だと、昭和の年代にずいぶんあったらしいですが、ブラジルや朝鮮に移住する人々を見送る時に、理想郷で夢のような暮らしが待っている、そんな未来に旅立っていく血縁をちょっとうらやましく、複雑な気持ちで送り出した人たち。
もしくは、介護老人の現実から、逃避できればという、いささか無責任な逃避から生み出されたのでしょうか。いずれにしろ、謎は謎のままです。
2018.8.19
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