「奇跡のキャスティング」ゴースト ニューヨークの幻 うそつきカモメさんの映画レビュー(感想・評価)
奇跡のキャスティング
配役の妙。
パトリック・スウェイジは、怒りと、困惑、悲しみに、喜び、愛情の全てのエモーションを、画面に焼き付け、文字通り旅立ってゆきました。
うさんくさい霊媒師役にウーピー・ゴールドバーグ。これも文句なしのはまり役。下手すれば説明臭くなる状況説明のセリフも、彼女にかかれば一流のツッコミになるという魔法のような演技力。
そして、いやらしくなり過ぎないのに、過激なラブシーンは、デミ・ムーアの中世的な魅力のなせる業。彼女は自分が回す立場になった時はそれほど光らないのに、手の届かないところで何かに見られているというシチュエーションで、最大の魅力を発揮するのです。
言わば、奇跡のキャスティングがあったからこそ、この映画は面白くなったわけで、似たようなお話はいくらでもあるのに、いまだにその輝きを失いません。
あ、忘れるところだった。テーマ音楽の素晴らしさもその魅力のひとつです。
2018.8.22
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