荒野の隠し井戸

劇場公開日:

解説

ジョセフ・T・ステックとロバート・R・ヤングのオリジナル・シナリオを新人ウィリアム・A・グラハムが監督した西部劇。撮影はロバート・バークス、音楽はデーヴ・グルーシンが担当。出演は、「現金作戦」のジェームズ・コバーン、「消えた拳銃」のキャロル・オコナー、「ポギーとベス」のクロード・エイキンズ、「突撃(1957)」のティモシー・ケイリーなど。製作は「グレート・レース」の監督ブレイク・エドワーズ、オーエン・クランプ、ジョセフ・T・ステックの3人があたっている。

1967年製作/アメリカ
原題または英題:Waterhole No.3
配給:パラマウント
劇場公開日:1968年5月24日

ストーリー

町から町へ流れあるくバクチうちのコール(ジェームズ・コバーン)は、ある町で、フォーガス軍曹、無法者のヒルブ、ドク、それに靴屋のビルが共謀して騎兵隊の倉庫から盗んだ金塊を隠した、泉の場所を記した地図を、ドクから奪った。ところが、その泉は、砂漠の真ん中にあり、馬がなくては行くことができなかった。そこでインテグリティの町に着くと、早速シェリフの詰所に押しかけ、シェリフのコパーラッド(キャロル・オコナー)と代理のティッピンを留置所におしこめ、コッパーラッドの馬を奪うと、地図をたよりに泉に行き、金塊を掘り出した。そこへコールを追ってきたコパーラッドが現れた。だが、いくらシェリフとはいえ、そこは人の子、2人の間には、金塊を山分けにする相談がまとまった。ところが、今度は、フォーガス軍曹がヒルブとベンを連れて姿を現し、2人を縛りあげ、金塊を奪って逃げてしまった。だが、父の後をつけてきたコパーラッドの娘ビリーによって2人は救われた。町に帰ったコールは、町のあいまい宿で一味を見つけ出し、鮮やかなガンさばきで射ち殺したのだが、そのどさくさに金塊は、宿女主人の口車にのせられたベンによって持ち去られ、砂漠の一隅に埋められていた。そのことをいち早くかぎつけたビリーは、ことばたくみにベンをまるめこみ、その場所を白状させると、単身砂漠に馬を走らせ、金塊を掘り出した。そこへビリーの様子をうかがっていたコールが現れた。コールはビリーが男に弱いことを知っていたので、そこにつけこんで、まんまと金塊を奪いとると、メキシコに向けて出発した。そのコールの後を大勢の追っ手が追いかけた。だがコールの姿は砂けむりのかなたに消え、見えなくなってしまった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.0音楽に注目!

2019年10月4日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 音楽がデイブ・グルーシンと知り、観てしまった。都会派のフュージョンサウンドが西部劇の音楽を担当した事実に驚いたのだ。全編にボーカル入りの曲で語りを入れているのも面白い。

 ストーリーは、金塊を探しに行ったコールに保安官ジョンとレイプされた娘ビリーが追いかけ、強盗団と騎兵隊が三つ巴で金塊を奪い合う軽快な西部劇だ。音楽もセンスがよく、気持ちよい映画なのだ。最初はお尋ね者だったコールなのだが、保安官ジョンも元悪党だったので、徐々に仲良くなっていく過程も面白い。結局、金塊を前にすると善人も悪人になっちゃうってことね(笑)

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kossy