「ルイ・マルの”アマルコルド”」好奇心 Gustav (グスタフ)さんの映画レビュー(感想・評価)
ルイ・マルの”アマルコルド”
60年代後半の不振から抜け出たルイ・マル監督の半自伝青春映画。女の怖さを描いてきたマル監督が初めて優しい女性を描く。1954年の時代設定に主人公が14歳のマル自身のノスタルジーで、ルイ・マルの”アマルコルド”になっている。母の愛がタブーを越えてしまう物語でも、レア・マッサリのイタリア人母親の魅力ですんなり見てしまうことが、一番恐ろしい。フランス・ブルジョア家庭の悪ガキ映画の楽しさ。シチュエーションごとにある些細なユーモアも効いている。
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マサシさんのコメント
2023年7月9日
共感しますが、誠に申し訳ございません、ブルジョアジーの生活を描く事に違和感はないのですが、ヴィスコンティ見たいにそれをアナクロと描いていない事に不満を感じます。それも良いのですが、僕は近親相○だけは受け付けなくて、こんな低評価になります。
ご指摘の通り、低迷だったルイ・マル監督の奇異をてらう作品にどうしても見えてしまいます。日本の賞ばかり気にするあの演出家の様に。
始めて、ルイ・マルを見たのはクストー船長の沈黙の世界でした。今でもその影響が残り、65歳になってスキューバダイビングを始めました。本当に申し訳ございません。