「二人で過ごす大切な時間」恋のドッグファイト 根岸 圭一さんの映画レビュー(感想・評価)
二人で過ごす大切な時間
バードレースはもうすぐベトナム戦争に行くため、今のうちに全力で遊んでおきたい青年。ローズはおそらく今までろくに恋愛経験が無かっただろうと思われる冴えない彼女。そんな二人だからこそ、一緒にいる時間がとても大切で楽しいものになったんじゃないだろうか。ドレスコードのあるレストランに背伸びして行ったり、ローズの歌う姿をバードレースが眺めたりといった若い二人の様子が初々しく微笑ましい。
よく分からなかった点もあった。まず、バードレースはなぜローズをドッグファイトに巻き込んだのかということ。冴えないがどこか惹かれる部分があったという、相反した気持ちを持っていたということか。ローズが事の真相を知ったあとも、その辺の説明が無いのでもやもやした。それからローズの住所が書かれたメモを破り捨てるシーンは、うっかり破ったのかと思ったが、その後の展開に繋がらないのでどういう心境なのかよく分からなかった。だが総合的には面白い映画だった。
コメントする