恋する人魚たちのレビュー・感想・評価
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安住の地
ジョン・F・ケネディ大統領時代のアメリカ
シングルマザーだが
子連れ狼みたいなレイチェル(シェール)は
問題を感じると引っ越しちゃう
流浪の民であるユダヤの遺伝子ゆえか?
振り回される二人の娘が可愛い
お風呂で彼女が「ペイトンプレイス物語」を読んでいるのを見て笑った
昔、このドラマが深夜に放送されていて観ていた
アメリカの小さな町を舞台にしていて
愛憎関係や事件でドロドロしているのだが
そうそうたるメンバーが出演していて面白かった
何故、子供の自分がそんな時間帯に独りで
そんなものを観ていたか???なのだが…
この映画はコメディだし
事件もあるけどドロドロしていない
レイチェルが生活感ないのもあるから?
ある種のモラルやしがらみや責任や利害みたいなものが
コミュニティにはやっぱりあって
それを破ったり息苦しいと感じるたび
引っ越しをする母親に勇気を出してストップをかける娘
漂泊は夢見る自由人みたいな処もあって
それが定住するのにはエネルギーを要するだろうが
思いのままに生きられる安住の地など
この世(地上)にはやっぱり無い
監督は「さよならコロンバス」でアメリカ生活に
疎外感を感じたユダヤ青年を演じていたので
やっぱりなんとなくレイチェルの行動と
当時の世相に注目してしまいました
ケネディ大統領も魅力的で、数多くの浮名を流しましたが
彼はアイルランド系でしたね
なんだかんだで幸せなファミリー
自由奔放というか自分勝手というか、でも娘達を愛してる母が観ているうちにだんだん好きになっていきました
実際に自分の母があんな生き方をする女性なら娘は日本ではなかなか大変だとは思うけど
この母娘3人も良いんだけど、ルーがまたとっても良かったです
特に部屋を海にしてあげてるとこなんてホント良かったし、突き放すような事を言っても愛が伝わるし、ずっと一緒にいるべきはイケメンよりルーのような男性だとつくづく思いました
それに比べてジョーったら…
長女のシャーロットも責任感が強くて本当は妹思いの優しい姉だけど、思春期だからっていう言葉では片付けられないし、あの時のあの行動が謎すぎて私には共感できなかったです
ストーリー上強引にあの展開にしないといけなかったのかもしれませんが
まぁ終わりよければすべてよし、あんな母に育てられると「人生楽しく生きてやるわ!」って思えてきそうです
そんな感じで明るくなれる作品でした
そしてクリスティーナ・リッチが可愛すぎました
気が利いた楽しい映画
ユニークな家族環境を持つ年頃の女の子の心の成長がテーマ。
ドタバタ劇っぽい軽いノリだけれど、なかなか凝っていて、なにかとセンスがよく気が利いているので楽しい。
たとえば、冒頭の水泳シーンはユニーク。これはのちの出来事やタイトルにもイメージが繋がってくる。
また部屋に作ってもらった水族館は可愛くて、これもタイトルに関係してくる。本当の水族館ではなく、手作りのところがいい。
舞台の設定も素敵。一家が引越した先は、湖(池?)のほとりの一軒家で、隣は修道院、そしてそこにはイケメンがいた、という少女マンガみたいな話。何歳になってもこういうのは楽しかったりする。
そして、何より、この年頃の、不安になったり落ち込んだり、喜んだり妄想したり、というきもちの浮き沈みには身に覚えがあったりするので、共感できる。
この女の子の家庭事情は真面目に考えてみればけっこう悲惨。でも母親は自分のやり方で子供をかわいがってくれるし、楽しくやろうよ、という明るさがある。
人生、愛情とポジティブな気持ちさえあれば、なんとかなるよ、くよくよしなさんな、という気持にさせてくれる。
可愛くて心温まる母娘愛
奔放な母のシェール
責任感の強い長女にウィノナ・ライダー
可愛さの塊の末っ子にクリスティーナ・リッチ
そして、いい人全開のダニー・デビート!
もう配役だけで星3つですよね。
ギュッと手を握って生きていく家族の物語です。
服装がとにかくむちゃくちゃ可愛いです。
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