「ヘススはJesus」クロノス kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
ヘススはJesus
偶然にも錬金術師の書いた手帳を手に入れた大富豪デ・ラ・グァルディアは甥のアンヘル(パールマン)からクロノス発見の報せを受け、高額な料金で手に入れたつもりになっていた。しかし、ヘスス(ルッピ)が売ったのはそれを隠してあった天使の彫刻だけ。クロノスの虜になっていく老人ヘススは徐々に若返っていくのだが、同時に血をも欲するようになった。
吸血鬼とゾンビを一緒にしてしまったような設定だったが、不老不死の欲というより、クロノスというデバイスそのものに対する欲となっていく展開がどぎつくて面白い。デル・トロのデビュー作としての価値しかないようにも思われるが、ヘススの心理変化や、孫娘アウロラの可愛いけどおじいちゃんに盲従する性格も面白いのです。一旦は火葬されたおじいちゃん、スーツが前後逆だし、顔がボロボロになってるのに慕うのもどうかと・・・
ロン・パールマンはこんな役がよく似合う。不老不死の欲はないが、大富豪である叔父の遺産を欲するだけという性格もつり合いがとれていた。
コメントする