グリーン・ベレーのレビュー・感想・評価
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生き恥を晒した彼流の反戦映画で評価す。
ベトナム戦争とは南ベトナム対北ベトナムの戦いではない。
この映画を戦意高揚のプロパガンダ映画としているが、見るからに戦争ごっこ映画で、こんな事やってりゃいずれ負けるってわかるようなストーリー展開だ。
グリーン・ベレーは本来特殊部隊であり、後半の救出作戦をやる様な部隊であった。
だがしかし、アメリカは北ベトナムへは地上戦として一度も北ベトナムへは侵攻してない。従って、ダナンにアメリカ軍が侵攻していると言うことは、周りは反アメリカのベトナム人であったのである。単純な南対北ではない。
だから、アラモ砦見たいな戦い方をしているのだ。
多分、二度目だが。初見の様に楽しめた。
追記
この頃、グリーン・ベレーよりも韓国軍の方がベトナム人には恐れられていた。また、ソンミ村見たいなジェノサイドを韓国軍がやった事実も明らかにされている。
しかし、現在ベトナムへ行くとハングル文字がやたらと目立つ。韓国資本の小さな会社が多いだけでなく、韓国人は日本観光する代わりにベトナ厶旅行へ行くのである。
戦争映画の分岐点
まず第一に映画としては結構面白くこの点に関しては評価してよいと思う。鑑賞後この作品について少し調べてみると公開時かなり賛否狩り評価が分かれた作品だという。確かにこの映画は反共宣言と南ベトナムにおける米軍関与を肯定するプロパガンダ映画である事は明白で、ベトナム戦争に関するアメリカの厭戦感に危機感を覚えた主演のジョン・ウエイン肝煎で作られた映画である。 この作品が制作された1968年はベトナム戦争に対するアメリカの介入が頂点に達し、後にベトナム戦争最大の戦いとも言われたテト攻勢のあった年であるとウィキペディアにはある。さらには多くのシナリオのご都合主義や史実の捏造など、リアリズム系から様々の批判を受け、オリバー・ストーンの『プラトーン』はこの映画に対する批判目的で制作されたというし「フルメタル・ジャケット」の原作でもこの作品に他する皮肉が込められたという。これほどまでに多くのジャーナリストや映画関係者に批判されながらも興行的には成功をおさめ批判は最大の宣伝となり結果としてベトナム戦争に対する米軍関与の批判を抑え込む効果を持ってしまったことは最大の皮肉であり、ジョン・ウェインのインディアン観がそのままベトナムに出た作品でありながらアメリカ人の根底にこの手の感性があり、それを肯定する最大のアイコンとしてのジョンウエインの存在感が揺るぎないものだという事を証明してしまったこの映画は今後も評価を二分し続けるという意味で無視できない映画と言ってよい。
ジョン・ウェイン監督・主演・・
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