「わかりにくい点もあるので、公式サイト事前予習必須。」クリーン、シェーブン yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
わかりにくい点もあるので、公式サイト事前予習必須。
今年111本目(合計175本目)。
まず、「シェーブン」 shaven は「ひげをそる」という意味の動詞。cleanは「きれいにするですね。まずここを知らないと、「シェーブン」という人が出てくるのかな?という点で混乱しそうです。
統合失調症をテーマにしているため、「その意味で」ストーリーは支離滅裂であり、もっぱらその症状も描かれるため(妙にラジオの天気予報に興味を持つなど。ストーリーの4割近くはラジオで天気予報を聞いてる)、こういう精神疾患の方もいる、という点を理解しないと、何がなんだかわからず、最後まで理解不能ではないか…と思います。
もっとも、多少なりとも前日に予習しましたレベルでも、やはり統合失調症の患者さんを扱う映画ですので、「結果的に」ストーリーが支離滅裂である点は仕方がなく(逆に、その主人公なのに思考がクリアで、何の問題もないがいきなり不穏当な発言を「突如」始めるほうが混乱する)、この点は問題視しませんでした。
※ そもそも、この映画、現在ではシネマート新宿/心斎橋でしかやっていないそうです。
ただ、下記の点が明確に気になりました。最悪、映画館とのトラブルを引き起こしかねないので、いくら「こういう内容を扱う問題提起型の映画」といっても、トラブルを引き起こしかねない内容は事前に断りを入れるべきだろう…と思います。
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(減点0.3) 先にも述べた通り、統合失調症の患者さんがテーマの映画です。そしてこの疾患は(この映画の中では、ストーリーの最後まで)治りません。
これが実はエンディングにまで入り込んでいて、エンディングクレジットのいろいろな箇所(場所は移動する)が意図的に隠れたりする「放送事故」的な描写があります。
私は眼鏡持ちなので、眼鏡が壊れたのか…と思ってふいたり、別の角度から見たくらいです。
そのあと「ご視聴ありがとうございました」みたいな(シネマートの)画像が1枚でますが、そちらはいたって普通なので、反対解釈すればその部分(エンディングのクレジット部分)だけがそういう描写になっていたことになります。
さすがにこれは混乱するというか、シネマート新宿/心斎橋さんはどちらもミニシアターで、ミニシアターならではの苦労(維持の大変さ)もあるので、観客側は放送トラブルか?と思い込んでも仕方がなく(大手の映画館だとまずないですが…)、もちろんこのシネマート系は映画館とお客さんの距離感が近い映画館スタイルなので、実際にトラブルになることはないと思いますが、大手の映画館でやると苦情が来るんじゃないか…と思います。
この点に関しては、最初に「エンディングの描写は意図的なものです」くらい、最初に入れておくべきだったのでは…(トラブル防止。日本で放映される映画で統合失調症を扱った映画はいくつかあるが、その疾患のため「ストーリーが支離滅裂」、という類型は多くても「エンディングロールまでおかしい」という映画はなかったはず)というところです。
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