「良い?映画」クリーン、シェーブン stoneageさんの映画レビュー(感想・評価)
良い?映画
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統合失調症を患っている男が主人公の物語。
物語は、男が病院?療養所?…まるで刑務所か収容所のような施設を退所する場面から始まる。
退所?しても、なお幻聴や妄想に悩まされており、症状が収まってもいなければ、治療のための投薬を受けている様子もない…つまり、彼にとって十分生きづらくなってしまった社会へと再び、そのまま放り出されてしまうのだ。
症状に悩まされる彼が、自分自身の気持ちを安定させようとするその行動は、周囲には異様かつ過剰に映ってしまう…繰り返される痛々しい"自傷行為"には、その疾患ゆえの彼なりの理由があることがわかる…その描写はかなりホラーチックですが。
彼は、養子に出され生き別れ状態になっている実の娘に会いに行こうとしますが、時同じくして少女殺害事件を追う刑事のストーリーとリンクして、物語は進行・展開していきます…。
正直、サスペンスやスリラーとしては、それほど面白くはない、またラスト・シーンも特に衝撃的でも何でもない(笑)
犯人探し的な目で鑑賞すると、たぶん面白くとも何ともない(笑)…でも、演出はそういうところも狙っているような気がせんでもなかった…笑(英語版ウィキペディアには、ちょっと詳しいプロットの説明があり「あぁ、なるほど」とはなりましたが、映画では分かりにくかったですね笑)。
個人的には、主人公"ピーター"を演じたピーター・グリーンの狂気な演技ぶりと、それを上手く捉えた監督の手腕に発見のある作品でした。
*なんか統合失調症患者=犯罪者予備軍的な表現もあるため、ちょっとそこんところ、気になりました…。コンプライアンスの厳しい時代、地上波にのることは多分無いでしょう…笑
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