「浮かばれないモリーナ」蜘蛛女のキス 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
浮かばれないモリーナ
単に二人の語り合いからなる密室劇かとおもいきや、モリーナが話す映画の物語、無関心な素振りから満更でもない様子のヴァレンティン。
二人の仲が徐々に変化し始め、行く末が読めない展開から健気なモリーナに心配の眼差しで、蓋を開けたらヴァレンティンの180度様変わりな態度に薄情さが滲み出て、同志が知ったら大変だぁ。
それでも許す心、人間としての広い器を持ち合わせたモリーナの心意気で、絶望の淵を彷徨う一人の男とそれを愛する女を救ったことになるのか。
難解な事柄を提起しているような暗い印象から、互いに対する気持ちの変化、二人の関係性を微笑ましい眼差しで、作品を全体的にどう捉えるべきか、少し難しい!?
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