「“子はかすがい”ならぬ“子供はかずかい”的な惹かれ合いだったが…」グッバイガール KENZO一級建築士事務所さんの映画レビュー(感想・評価)
“子はかすがい”ならぬ“子供はかずかい”的な惹かれ合いだったが…
「マグノリアの花たち」に
ハーバート・ロスの上手さを感じ、
12年前の同じ年に、キネマ旬報ベストテンで
第3位に選出されたこの作品と
第6位の「愛と喝采の日々」を
再鑑賞することにした。
特に、この「グッバイ…」については、
1978年のロードショー以来の
懐かしい再鑑賞に。
しかし、若い頃の記憶としては、
それなりに面白く観たように思うのだが、
今回は何故か作品の中に入り込めない鑑賞に
なってしまった。
脚本は劇作家のニール・サイモンで、
映画化作品として観たのは、
他に「おかしな二人」だけだが、
ジャック・レモンとウォルター・マッソーの
見事な掛け合い演技に感服した記憶がある。
一方この作品、全編に渡って、
“子はかすがい”ならぬ
“子供はかすがい”的な男女の惹かれ合いは
面白い設定だったが、
何故か作品の中に入り込めない鑑賞に
なってしまったのは、
この舞台劇的内容の映画化に際し、
映画化への“こなし”が上手く出来ていない
印象を受けたからだったのだろうか。
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